なぜ日本の音楽は世界に通用しない?
そんな質問を投げかけると、「世界に比べて日本の音楽のレベルが低いからだ」や「日本人のセンスが悪いせいだ」とバッサリ切られてしまう事があります。確かに現状を見ている限りではついついうなずいてしまう事もありますが、本当にそうなのでしょうか?
例えば同じようなメディアを使用する日本の映画やアニメーション等は、世界的に見ても全く劣る所も無く、ジャンルによっては日本がリードしている物もあります。もし日本人のセンス自体が世界から見て低いのであれば、こういった事は起きません。
日本人の能力やセンスは、決して低い訳では無いのです。また、日本人が本当にいいと評価する作品は世界で通用する作品なのです。
では、なぜ音楽だけがレベルが低いような評価を受けてしまうのでしょうか?その明確な原因はいくつかあります。大きく分ければ、
「クオリティの頭打ち」
「評価の基準」
「環境」
の三つに絞られると思います。
クオリティの頭打ち
現状の音楽業界で、アーティストが有名になろうと活動をする為には、音楽事務所やレコード会社を頼らなければその実現は難しいと思います。そして、そのレコード会社等はCM関連、映画関連、テレビ関連等の企業を抑えなければいけない事が現状です。つまり、良い曲、悪い曲等のジャッジはCM、映画、テレビ関連の人間に委ねられる事になります。ここが日本の音楽のクオリティの頭打ちになります。
CM、映画、テレビ関連の業界にはとても優れた監督、プロデューサー、ディレクターが沢山居ますが、その才能は音楽の為に使われる訳では無く「CMしている商品を売る為」や「映画を多くの人に観てもらう為」や「TV番組の視聴率をとる為」に注がれています。音楽はその為の補助であり、脇役なのです。これまでの音楽業界では、この脇役になる事を目標として作品作りを行っていた事が多く、当然、音楽単体で見た場合には世界レベルのクオリティどころではありません。本当に良い音楽を聞きたいユーザーは、そのような作品は求めていないのです。
これに密接な関係を持っている原因の一つに、次に書く「評価の基準」の問題があります。
評価の基準
評価の基準の問題について、同じようなメディアを使う「漫画(アニメーション)」を例にとって、「音楽」と比較してみましょう。
漫画の場合、まず漫画家を志す人が現れ、その中から出版社の目にとまった作品のみが雑誌への掲載を許されます。さらに雑誌に掲載された作品のうち、人気が出た物だけが継続して連載する事が出来、単行本の発売等をする事が出来ます。そして、単行本が沢山売れた作品のみがTVアニメ化され、さらにその中でも人気が出た作品のみが映画化されて行きます。
このように、雑誌への掲載以降は一人一人のユーザーの評価によって次のステップに進む為、その人気は一人一人のニーズに支えられたとても頑丈な物なのです。
しかし、音楽の場合は違います。
音楽の場合、アーティストを目指す人が現れ、その中から音楽事務所やレコード会社等のメーカーの目にとまった人のみが「デビュー」という段階に進みます。ここまでは漫画等と大差はありません。しかしその後はメディア戦略による知名度の引き上げが行われ、そのアーティストを知るユーザーの絶対数を出来る限り多くし、その内の数パーセントがCD等を買う事で一定の売上を保とうとします。つまり、一人一人に受け入れられて前進するのでは無く、その売上は、引き上げられた知名度による産物です。その人気の基盤は大変弱く、崩れやい物なのです。
メディア戦略を否定する内容では無く、そこに至るまでのプロセスを指摘しています。
環境
先ほど説明した評価基準等の環境ももちろん問題ですが、ここであげるのは、もっと根本的な問題です。
再度、漫画の場合を例にあげて考えてみましょう。「絵を描く事」というのはとても身近な事です。紙とペンがあれば、それをやりたいと思った時にいつでも出来る環境が日常の中にあります。その多くの「絵を描こうと思った人」の中から自然と絵が上手い人が現れ、プロへの道を歩む事は自然な事であり、当たり前の事でもあります。
しかし「音楽をいつでも出来る環境」というのはそう簡単にはありません。つまり、取り組める人の絶対数が少ない為、当然才能のある人が発生する確率も低いのです。それどころか、音楽でプロを目指そうと活動をしている人ですら、自分を最大限表現出来る環境を手に入れられる人はとても少ないのが現状です。
この三つの原因を解決する方法は無いものかと考え、このeternal stageを設立しました。
eternal stageは自らを「音楽アーティスト支援会社」と名乗っています。日本の音楽の新しい基盤を作って行く事を第一のミッションと捉え、様々なサービス提供を行います。
ここに書かれている内容は一定の調査を行った結果に基づいた物ですが、音楽業界の全ての組織を指しての内容ではありません。
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